妖精アグホイ
ごきげんよう。クンクン博士じゃ。
アグホイ(Aghoy)は、ビサヤ地方はサマール州に棲む妖精じゃ。背はちっこいが、二十歳前後の人間の姿をしとる。
フィリピンのド田舎の出身なんじゃが、高い鼻、色白の肌、金髪、窪んだ眼窩、青色の瞳(緑色バージョンもおるそうじゃ)など、なぜかヨーロッパ系の容貌をしとるらしい。靴やスリッパは苦手らしく、いつも裸足でうろちょろしとる。自分の友達と認めた人間にだけ、その姿を見せると言われとる。
いったん心を許した人間にはとても親切で、日中は森の奥深くに引きこもっとるが、夜になると人間の友達に会いに村を訪れては、口笛のような声で話しかけ、万病に効く薬草や、いくら使っても金が減らん魔法の財布などをくれるそうじゃ。また、失くした物を秒速で見つけ出してくれる能力も持っとる。
ただし、アグホイから貰った物を使うと、必ず散々な目に遭うらしいので要注意じゃ。
なに?「散々な目って何だよ」じゃと?うーん、ワシもよく分からんのじゃが、おそらくのび太がひみつ道具を調子こいて使っとる時によく陥るシチュエーションが待っとるんじゃなかろうか。
なに?「じゃ、せっかくいいもの貰っても怖くて使えないじゃん」じゃと?うむ、その通りじゃ。世の中、タダほど怖いもんはないんじゃよ。
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