民族舞踊ティニクリン

こんにちは!ケンちゃんです!

フィリピンを代表する民族舞踊「ティニクリン(Tinikling)」。2~4本の竹の棒を使ったユニークな踊りで、「バンブーダンス」とも呼ばれています。高級フィリピンレストランなんかの催し物で見かけた方や、実際にトライしてみた方も多いのではないでしょうか。

ウィキペディアによると、ティニクリンの発祥地はフィリピン中部(ビサヤ地方)のレイテ州だそうです。「ティニクリン」という名は、「ティクリン」と呼ばれるクイナ科の鳥が、農民の仕掛けた竹の罠を巧妙に避けて飛び回るところから付いたのだそうです。ティクリンが農民を嘲りながら(?)罠の周りを軽快に飛び回る様を真似た踊りだから「ティニクリン(ティクリンの真似)」、という訳です。

ティニクリン・ダンサーは、基本的に2本の竹の棒を操作する(竹棒を閉じたり開いたりする)人が2人、竹の棒の上でリズミカルに踊る人が1~2人の、合計3~4人で構成されています。バンブーダンスの曲と、竹を打ち鳴らす「タンタン♪チャッ♪」という音に合わせて、2本の竹棒の間に足を入れたり出したりしながら、優雅なしぐさでリズミカルに踊ります。

では、実際のダンスを見てみましょう。

ご覧のとおり、踊りが進行するにつれて音楽のテンポと竹棒の動きが徐々に速くなっていき、それに合わせてダンサーの足の動きもせわしくなっていきます。竹棒を打ち合わせるパワーもスピードと共に強烈になってきますから、踊りそこねて足を挟んじゃうと結構痛い思いをします。ティニクリンの魅力は、竹を使うことのユニークさ、スピード感、そしてこの苦痛と隣り合わせのスリリングさにあるといえましょう。

また、ダンサーだけでなく、竹を操作する人たちも、ダンスに見とれてたり、相方とのタイミングがずれちゃったりして、うっかり親指を竹の間に挟んでしまうというアクシデントに見舞われることがあります。かくいうこのサイトの管理人さんも、学生の頃バンブーダンスで竹を操作中に親指を挟んでしまい、内出血を起こしたことがありました。

しかし、そこで中断することが許されないのがティニクリン。親指が潰れようが、足に青痣が出来ようが、常に涼しい顔で踊り続けなければならないのです。キビシー!

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