怨霊入ってさあ大変!

ごきげんよう。クンクン博士じゃ。

フィリピンの田舎では、悪霊に憑かれてどーのこーのっちゅー話をよく耳にする。

2008年には、オリエンタル・ミンドロ州カラパン市の高等学校で、生徒およそ25名が突然悪霊に取り憑かれたとかで呼吸困難に陥り、苦痛を訴えて泣き叫び始めたため、学校中がパニックになってしばらく休校になる騒ぎがあった。発作を起こした女子生徒らの中には、「学校の裏庭に昔からある木を切っちゃったんで、精霊が怒ってる」とか言う者もおったそうな。

2009年には、ミンダナオ島サランガニ州マラパタン村の高等学校で、生徒らおよそ80人が悪霊に取り憑かれて大暴れ。校長先生の話によると、この学校は昔から呪われとって、今回みたいな騒ぎが過去にも何回か起きとるそうな。なら、そんなおっかないところで我慢しとらんで、さっさと学校を別の場所に移したほうがいいんとちがうか?

2011年には、カガヤン地方の高等学校で、お祈りの時間中に生徒100人が突然バタバタ倒れる騒ぎがあった。その中には「俺ここに1800年代から住んでる」とか訳のわからんことを口走る生徒もおったらしい。病院に連れていこうとして担ぎ上げたところ、尋常ではない重さだったそうじゃ。

2012年には、このサイトの管理人がトイレで突然絶叫を発し、スリッパ片手に大暴れした。

…後で聞いたら、用を足し終わって手を拭いとったタオルに、でっかいゴキブリがへばりついとったとかで、悪霊とは全然関係なかったのじゃが。

こうした「悪霊憑き」の話には、いくつか共通のパターンが見受けられる。

● ド田舎でやられるケースが多い

● 信心深い子がやられるケースが多い

● 学校の生徒、特に女子高生がやられるケースが多い

● 学校のお祈りの時間にやられるケースが多い

● 騒ぎが起きた場所には、近くに生えている老木を切り倒してしまった過去があったりする

● 取り憑かれた子が、大人並み(かそれ以上)のパワーで精力的に暴れまわる

● うつろな目つきで、訳の分からないことを口走る
  (使っている言語自体が全然違うことも)

学校の祈り(ミサ)の時間に、女子高生が比較的取り憑かれやすいっちゅーことじゃが、男の子より女の子の方が信心深く、逆に悪霊につけ込まれやすいってことなんかのう。

老木の件じゃが、フィリピンの田舎では今でもヌーノやドエンデといった精霊の存在を信じとる人が多い。長い年月を生き延びた大木には精霊が棲みついとる場合があるんで、下手に切り倒したりしたら怒りを買って取り憑かれちまう確率大なんじゃそうな。

精霊が宿りやすい木としては、バレテの木(Balete tree)が有名じゃ。

Balete from Forest of the Philippines plate8 part2.jpg
By Harry Nichols Whitford - Scan of a picture from an old book, "The Forests of the Philippines, Part II." Bulletin No. 10. (Manila: Department of the Interior, Bureau of Forestry, 1911)., Public Domain, Link

ところで、実は悪霊憑きの話は過去(2010年10月11日)にツイッターでも呟いたことがあるんじゃ。

このサイトにも記録しときたいので、呟いた内容を再度紹介することにする。

フィリピンのど田舎で実際に起きた悪霊騒ぎのニュースをネタに、同じツイッターで時折「つぶやき怪談」を披露されとる稲川淳二さんの口調を真似てみた。

皆さんと怖・楽しい話を共有できれば幸いじゃ。

何が起こっても、責任はとれんがの。

ツイッター怪談 引用ここから ***

アルバイ州リガオの高等学校で、生徒数名が現地で恐れられとる「ソウル・ナッパー(魂の誘拐者)」に体をのっとられるという事件があったそうじゃ。では、これから「つぶやき怪談」で楽しませていただいとる稲川淳二さんの口調を真似しながら、詳細を説明しようと思う。

こんばんは。クンクン博士です。

今夜は涼しいですね。フィリピンはこれから先、ラニーニャに悩まされるそうですよ。

それでは、そろそろ始めましょうか。

巷のタブロイド紙から拾ってきた、怖い話です。

アルバイ州のリガオ町っていう、田舎なんですがね。

そこのある高等学校の生徒さん4人が、授業中に悪魔に体を乗っとられて暴れる騒ぎがあったんです。

フィリピンの田舎にはこういう話、けっこうあるんですよ。

その日、その高等学校ではいつものようにクラス全員で授業の前のお祈りをしてたんだそうですが。

冷たい空気がすうぅぅーっと教室内に漂ったと思うや、どこからともなく赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。

それはもう、体のパーツを一つ一つゆっくりと引きちぎられてるかのような、「ギャーーーッ!」みたいな、体中の毛が一斉にそっくり返るほどの、不気味な叫び声だったらしいですよ。

耳をふさぎたくなるような、痛々しい赤ん坊の泣き声。

そのうち、女子生徒2人が突然、英語でもタガログ語でもビコール語でもない、国籍不明の言語で意味不明なことをまくし立て、暴れ始めた。

男子生徒数人が取り押さえようとしたが、逆に投げ飛ばされてしまう始末。

華奢な女子生徒のはずなのに、男の大人なみの腕力だったそうですよ。すごいですね…

しばらくすると、隣のクラスでも同じように生徒2人が暴れ始めた。伝染でもしたように症状がそっくり。まったく手に負えない。

それでも、どうにか4人を近くの除霊師の家に運び込んだ。

そこで除霊してもらって、やっと騒ぎが収まったそうですよ。

霊媒師の話では、生徒たちがしゃべっていた言葉は、宗教的な儀式などでトランス状態に入った信者がよく口走る言葉だそうです。いわゆる「舌がかり」といわれる状態。

アルバイ州では、ここ数週間の間に他の町でも同じような怪現象が起きていて、20人くらいの生徒が被害にあっているそうですよ…

いかがですか。楽しんでいただけましたか。

というか、実話らしいんで、楽しむどころじゃないですよね…

以上じゃ。稲川淳二さん、真似してしまって申し訳ない。これからもつぶやき怪談、期待してますぞ。

ツイッター怪談 引用ここまで ***

おまけのマンガじゃ。

 ※「サイキックドクターA」に登場した男の子の妹

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