「役立たずの沼地」だったマカティ市
こんにちは!ケンちゃんです!
今日はクンクン博士はお休みです。噂ではジステンバーに罹っちゃったとか。早く元気になるといいですねー。
というわけで、今回は博士に代わりましてこのボクが、フィリピンの雑学をご紹介しようと思います。
フィリピンの経済を支える商業都市、マカティ。人口およそ50万人(2007年現在)のこの都市は、今年6月1日に創立340周年を迎えました。華やかなショッピングセンター、高級ホテルやレストラン、高級住宅地、コンドミニアム、ビジネスビルなどが林立しており、世界で最も人口密度の高い近代都市の一つに数えられているそうです。日本人ビジネスマンの皆さんにも馴染みの深い場所ですよね。たぶん。
今でこそフィリピンが誇る近代都市としてちやほやされてるマカティ市ですが、今から400年ほど前のスペイン統治時代、ここら一帯は悲しいほどな~んも無くて、時の支配者レガスピ総督から「役立たずの沼地」とロクデナシの烙印を押されてしまった、とっても痛い土地だったんですね。
で、このレガスピ総督殿、近くにいた現地人をつかまえて、箸にも棒にもかからないこの沼地の名前を一応聞いてみたそうなんです。
総督「これこれ、そこの者。この地の名前は何と言う?」
そこの者「え?オラまだ腹へってねえだよ」
総督「ああん?余はこの土地の名前を聞いておるのだ」
そこの者「え?オラの子供?えーっと、息子が3人、娘が5人おるだよ」
…どうも話がうまく噛み合ってないようですね~。総督のスペイン語が通じてないみたいです。通訳さん、がんばって!
イラついた総督、今度は指を使ってボディー・ランゲージを始めました。
総督「ここだここ!ここの名はなんというのだ!」(指を振り回す)
そこの者(総督がパシッグ川を指してるものと勘違い)「ああ、すっかりマカティ(タガログ語で「引き潮」の意味)になっただな」
総督「ふぅーむ、なるほど。この地はマカティというのか」
嗚呼、大いなる勘違い。こうしてこの土地は、総督と現地の人のダブル勘違いのおかげで「マカティ」と呼ばれるようになったのでした。
その後、売られては買われ、買われては売られ、持ち主から持ち主へとたらいまわしにされてきた「醜いアヒルの子」マカティは、最終的にアヤラ財閥のアヤラ・ランド社による開発を経て1950年代に大発展!美しいハクチョウへと変貌することになったのです。
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