水の妖精ベルベロカ

ごきげんよう。クンクン博士じゃ。

ベルベロカは、ルソン島北部のアブラ地方やイロコス・ノルテ地方の住民から恐れられとる、水の精じゃ。

ギリシャ神話に出てくる水の女神「ナイアス」のフィリピン版みたいなもんなんじゃが、そのグロい性格はとても女神とは言い難い。

沼や湖の水を一気に飲み干し、突然水を失ってピチピチ暴れる大量の魚たちに惹かれて近寄ってきた獲物めがけて噴射しこれを溺死させるという、テッポウウオのような能力を持っておる。仕留めた獲物は、ゴクンと丸呑みにしちまうそうな。

飲み干した膨大な量の水を、その小さな身体のどこにしまっておくのか?サルや人間といった大型の獲物を、その小さな口でどうやって丸呑みするのか?など、彼女には不明な点が多い。

しかし、彼女のこうした能力は、火災の多いマニラ首都圏にはうってつけじゃな。特にトタン小屋がひしめき合っとって、消防車がとても入れないような貧民街での火事で絶大な効果を発揮するじゃろう。

火が消えた後、住民も一人消されとる…ってことになるかもしれんが…(汗)

また、首都圏ではちょっと雨が降っただけで洪水になっちまう場所が多いのじゃが、そんな時にちょっくら被災地に出向いてもらって、路上の水を飲み干してもらうとかの。

洪水が片付いた後、住民も一人片付けられとる…ってことになるかもしれんが…(汗)

…やっぱ、首都圏には来てもらわんほうがよいかもしれん…

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