2016年度犬クンカレンダー(フィリピン動物娘)

こんにちは。犬クン管理人です。

イラストでフィリピンの動物を紹介する2016年カレンダー!

今年もそろそろ終わりに差し掛かってきたので、来年用のカレンダーの制作に着手した。

ちょっと早すぎるかな?とも思ったが、昨年ギリギリになるまで手を付けず、出だしが手抜き気味になってしまったことへの反省を込めて、あえて早めに取り掛かることにした。

来年のテーマは、昨年度の「フィリピン果物娘」の流れを汲む「フィリピン動物娘」。フィリピンの動物たちを、擬人化した女子のイラストと共に紹介する。

1月:フィリピン・ターシャ

トップバッターは、申年ということで、ボホール島の人気者「フィリピン・ターシャ」にご登場いただいた。

「世界最小」といわれているちっこい身体、驚異的な跳躍能力を発揮するバネのような後足、そして顔の大部分を占める、宝石のように美しい眼を持っているメガネザルだ。眼球が眼窩(がんか)に固定されているため、目玉をクリクリ動かすことは出来ないが、その代わり頭を180度クルリと回転させることができる。主にビサヤ諸島やミンダナオ島の森に生息しているが、人間による森林の乱伐によって住処を失い、頭数が減ってきているという。

また、非常にデリケートな動物で、過度のストレスに晒されると、頭蓋骨が割れるまで頭部を物にぶつけ続け、自ら命を絶ってしまうという。観光客の人気者だが、可愛いからといってやたらと触ったり、寝ているところを起こしたりしないよう、観光客側の配慮が望まれることろだ。

1月の犬クン動物娘「メガネザルのターシャちゃん」も、とびきり素敵な眼の持ち主。

小柄な体にコンプレックスを抱いている非常にシャイな子だが、ポールダンスをやらせたら彼女の右に出る者はいない。ダンス中は性格もがらりと変わり、抜群の運動神経と強靭な足腰に物を言わせて、ポールからポールへと飛び移る。好物はイナゴの佃煮だそうな。

2月に登場予定の「フィリピンワシのアギラちゃん」に目をつけられており、ちょくちょく襲いかかられては、その豊満な胸を鷲掴みされている。

なお、今回のカレンダーの制作にあたって、無料カレンダー作成サイト「Calendar1.net」を利用してみた。各種設定をして画像をアップするだけで、簡単に綺麗な手作りカレンダーを作ることができる、とても便利なサイトだ。一通り設定を終えた後に任意の画像をアップし、作成ボタンを押すと、カレンダーがPDF形式で作成される。アップした画像のサイズに合わせて自動調整してくれるのが嬉しい。

出力結果はこんな感じ。ブログ用に画像に変換したので文字が少々見づらいが、PDF版は鮮明である。

以降、こんな感じで随時動物娘たちを紹介していく予定だ。「犬クンカレンダー欲しい!」という物好きな方には、メールでお伝えいただければA4サイズのPDF版を無料で進呈する。

 2月:フィリピン・イーグル

フィリピンの国鳥に指定されているフィリピンワシ。空の王者と呼ぶに相応しい、凛々しい容姿と堂々たる風格を備えているこの猛禽類は、自由と勇気の象徴としてフィリピン国民に愛されている。ウィキペディアによると、全長と翼の面積で言えば、現存する世界最大のワシだそうである。

主にミンダナオ島に生息しており、小型の哺乳類や小鳥を食べる。猿も食べることから「サルクイワシ」とも呼ばれている。

環境破壊や乱獲によって絶滅の危機に瀕しており、現在野生のフィリピンワシはわずか400羽ほどしかいないといわれている。法律で捕獲を禁じているものの、密猟が後を絶たない。

去年の8月も、3年前に何者かに撃たれて重症を負ったフィリピンワシ「パマナ」が、治療を終えて森に戻された途端に再び撃たれ、命を落としたそうである。

実に嘆かわしい。絶滅危惧種に関する教育が急務である。こんな調子では、この誇り高き鳥が絶滅するのも時間の問題であろう。

ということで、今回ご登場いただいた「フィリピンワシのアギラちゃん」。フィリピンのBDSM界に君臨する、超ドSの女王様である(怖)。


可愛い顔に似合わず、性格はすこぶる獰猛である。彼女の灰色の瞳に睨まれてオシッコをちびらない子はいない。

何事も自分が仕切らないと気が済まず、他人のすることにいちいち嘴を入れたがり、常に上から目線でプライドが異常に高い。自分の言うことを聞かないと怒るくせに、人の言うことは常に上の空である。

「狙った獲物は逃さない」が口癖で、UFOキャッチャーの腕はプロ級。「ゲームセンターあらわし」の異名を持つ。「必殺ローリングサンダーボルト・トリニティ」という謎のテクニックを使う。

1月の犬クンカレンダーに登場したターシャちゃんを(別の意味で)かわいがっており、背後からいきなり襲いかかっては、その鋭い爪で彼女の胸を鷲掴みにすることを日課にしている。

3月:タマラウ

ミンドロ島のみに生息している、フィリピン固有の水牛。フィリピンの田舎でお馴染みの水牛「カラバオ」よりもやや小柄で首が短い。頭から背中に向かって伸びているV字形の角が特徴である。その生態は謎に包まれており、人間と共存しているカラバオと違い、飼い慣らすのは難しいといわれている。国産の陸上哺乳類の中ではフィリピン最大。カラバオと並んでフィリピンの象徴とされている。

フィリピンワシ同様、こちらも環境破壊と角目当ての乱獲によって頭数が激減しており、絶滅の危機に瀕している。現在の野生のタマラウの数は、わずか30~200頭だそうである。

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庶民の足として活躍しているトヨタ・タマラウ(トヨタREVO)

犬クンカレンダーの3月を飾るのは、筋肉質のダイナマイトボディを誇る「タマラウのタマちゃん」。

並外れた体力、持久力、そして強靭な足腰を活かし、オクシデンタル・ミンドロ州の田舎でペディキャブ(チャリンコタクシー)の運転手をしているそうだが、群れて客待ちをすることは一切なく、通りを流している姿もほとんど見たことがない。

趣味、家族構成、彼氏の有無、ペディキャブの売上高など一切不明。謎だらけのタマちゃんだが、トヨタRevoを軽々と持ち上げるほどの怪力の持ち主で、彼女のペディキャブに乗れた日は勝負運に恵まれるという、都市伝説ならぬ田舎伝説が存在する。4月に登場予定の「カラバオのバオちゃん」とは親戚関係にある。

4月:カラバオ

フィリピン各地に生息している水牛。農業活動での労働力や移動・運搬手段、食用など、庶民の生活に溶け込んで活躍している国民的動物である。フィリピンの国獣に指定されている。

「フィリピンの顔」ともいえる人気者のカラバオだが、フィリピン固有の動物ではなく、はるか昔にボルネオ島などからやってきたマレー民族が持ち込んだといわれている。性質は穏やかで、頭部から緩やかなカーブを描きながら背中に向かって伸びる大きな角を持っている。体毛は短めで硬い。肉は食用に、搾った乳はチーズや飲料に活用されている。

水辺で体中泥だらけの姿を見かけることがあるが、こうして強い日差しと虫から皮膚を守っているらしい。

カラバオは私にとっても身近な存在だ。うちの近所であるブラカン州プリラン町では、毎年5月に同町の守り神である聖イシドロの祭りが開催されており、カラバオのパレードを観ることができる。

また、私が小学生の頃、近所の友だちが飼っていたカラバオの背中に乗せてもらったことがある。今思えば非常に貴重な体験をしたのだが、うっかり敷物なしで乗ってしまったため、剛毛が腿にチクチクと刺さり、痛くてあまり楽しむことができなかった。

カラバオ牛乳は普通の牛乳よりもやや濃厚な味で、商売ッ気たっぷりなうちのメイドさんがアイスキャンディーにして近所に売っていた。

4月の動物娘は、前出のタマちゃんの親戚にあたる「カラバオのバオちゃん」。昨年のカレンダーにご登場いただいた果物娘のカラバオマンゴーちゃんとは、大の仲良しである。

秘密主義で気難しく、単独行動を好むタマちゃんとは対照的に、とても社交的で人懐っこく、従順でボランティア精神が旺盛な優しい子である。ただし、頼まれると「イヤ」と言えないお人好しな性格が災いし、他人のために泥をかぶってしまうこともしばしばだ。

タマちゃん同様、巨乳と怪力の持ち主。田んぼでは特製のクソ重たい鍬を軽々と扱い、豊かな胸を弾ませながらトラクター3台分の働きを見せる。重さ50キロの米袋を一度に6袋持ち運ぶなんてことは朝飯前だ。

驚異的な労働力にいつも助けられている農家のおっちゃん連中からは「水田の女神」として崇められている。村長をリーダーとした「バオちゃんファンクラブ」まで結成されており、入会すると漏れ無く「バオちゃんの汗付きタオル」が貰えるらしい。

とにかく働き者で、野良仕事が休みの時は、町に出掛けて「自家製」のミルクとチーズを売り歩いている。趣味は近くの川で水浴びをすることと、泥パックによる全身スキンケアだそうな。

 5月:トッケイヤモリ

さて、いよいよこのブログでも何回か紹介しているトッケイヤモリさんの登場である。

トッケイヤモリは、主に南アジアや東南アジアの熱帯雨林に棲む、夜行性の大型ヤモリ(体長18~51センチ)。おむすび型の大きな頭、斑点模様、「トッコー」と聞こえる大きな甲高い鳴き声が特徴である。気性は荒い。

フィリピンでは「トゥコ(Tuko)」と呼ばれており、鳴き声を連続で7回聞くと幸運に恵まれると言われている。肉には薬用効果があるとされている(精力が増すらしい)。乱獲により数が減っている。

うちの近所にも数匹棲んでおり、夕方になると「トッコー、トッコー」と、妙にはっきりした甲高い鳴き声を発する。その度にカミさんと鳴き声を数え、7回ジャストだと「ラッキー!」と喜んでいる。実際にラッキーに恵まれたことはないが。

鳴き声だけで姿を見せない場合がほとんどだが、ごくたまに窓にへばりついている姿を見かけることがある。付近に何匹いるのか定かではないが、少なくとも2匹は確実にいることが分かっており、それぞれ「トコ太郎」と「T2」という名前を付けてやった。

この時までトッケイヤモリの実物を見たことがない…と思っていたのだが、実は20年ほど前にボラカイ島で出会っていた。夜の浜辺でやたら気性が荒いトカゲを見つけ、私が差し出す葉っぱに噛みついてくる様子が可愛かったので写真に収めたのだが、それがトッケイヤモリだったのである。

これがその写真。当時はトッケイヤモリとは知らなかった。

余談だが、その当時のボラカイはまだ今ほど開発が進んでおらず、緑が豊富で人も少なかった。外国人観光客の間ではヌードビーチとして知られていた。

「ヌードビーチ」という妖しい響きにまんまと釣られ、スケベ心をウキウキさせて友人らと現地に向かったはいいが、実際には浜辺で堂々と素っ裸になっておられる北欧の方々にビビってしまい、目のやり場に困って楽しむどころではなかった。

さも状況に慣れきっている風に振る舞い、ターゲットとは決して目を合わせず、目の端が捉えたものに神経を集中し、なおかつ友人らの会話についていく、というのは、なかなか高度なスキルが要求されるしんどい作業なのである。

ということで、5月の犬クンカレンダーの主役は「トッケイヤモリのトッコちゃん」。

若いくせにド忘れが激しく、しょっちゅう物を失くしては、ヤモリのように這いつくばって「どこ~?」と独り言をつぶやきながら探し回っている。

簡単に失くす割には物への執着心が異常に強く、見つかるまで絶対に諦めない。ベッドの下、タンスの中、屋根裏と、身体が入ればどこにでも潜り込んで延々と探し続ける。そのため、「声はすれども姿は見えず」状態にあることがほとんどだ。

探しものがなかなか見つからず(何を探しているのかさえ忘れてしまっていることもある)、常にイライラしている。むやみに近づくと噛みついてくるので注意が必要だ。

 6月:ケナシフルーツコウモリ

ネグロスケナシフルーツコウモリ(Philippine naked-backed fruit bat)は、ネグロス島とセブ島の熱帯雨林に生息しているオオコオモリである。日中は石灰岩の洞窟の中に籠もって寝ているが、夜になると果実を求めて森に繰り出す。「naked-backed」という名前は、両方の翼の根本が背中でつながっており、つるつるしていることに由来している。肉は美味らしい。

80年代にサトウキビの栽培が拡大して熱帯雨林が減少するに従い、その姿を消していった。そのまま絶滅したと思われていたが、2000年に僅かながら生き残っているのが確認された。しかし、環境破壊が進み、人間に食べられたりしているため、またもや絶滅の危機に瀕している。現在どれだけの数が生存しているのかは不明だが、数百匹程度といわれている。

そんな絶滅危惧種の擬人化バージョンがこの子、「フルーツバットのフルバちゃん」。

日中は洞窟のように薄暗い部屋に籠もって睡眠を貪っているが、夜になるとフルーツジュースを求めて台所に繰り出す。「(金がないので)6年間フルーツジュースだけを飲んで生きてます!」と豪語する、フルーツジュースのスペシャリスト。世界のありとあらゆるフルーツジュースに精通している。

極めて寝相が悪く、起きた時にはいつも上半身がベッドからはみ出して逆さまになっている。もう長い間外に出ておらず、近所のおばちゃんにすら存在を忘れ去られてしまっている状態だ。

いわゆる「ニート」な生活を送っているわけだが、フルーツジュースに関する豊富な知識を活かして、自身のウェブサイト「fb」で有料メルマガを定期的に配信しており、一応フルーツジュースが買える程度には収入を得ているようである。読者からのコメントにリプライする際、一人称が「ミー」「アコ」「俺」「ボク」「私」「アタシ」「オラ」「ワシ」「拙者」と、気分次第でコロコロ変わる。

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