さて、来年用のカレンダー作りも、いよいよ大詰めを迎えた。最後にフィリピンの川と道路の王者、フィリピンワニ(Philippine Crocodile)をご紹介しよう。

 

フィリピンには、大きく分けて3種類のワニがいる。今回の主役のフィリピンワニ(淡水ワニ)、2011年にミンダナオ島アグサン・デル・スール州で捕獲されて2013年に死亡した「世界最大のワニ」ロロンに代表されるイリエワニ(海水ワニ)、そして飯時やクリスマスシーズンに路上に出没する、「ブワヤ※」と呼ばれるワニ(悪徳警官)だ。

※「ブワヤ(Buwaya)」=「ワニ」という意味のタガログ語

 

フィリピンでは、台風などで洪水が発生した際、「どこそこの民家にワニ出没!」のニュースが時折世間を騒がせる。洪水と共に民家に迷い込んだワニは、捕獲されて元の住処に戻されることもあるが、泡を食った住民らにその場で殺されてしまうこともあるらしい。恐怖にかられて殺してしまう気持ちは分かるが、できれば絶滅寸前であることに配慮し、冷静に対処して欲しいところである。


ということで、来年の犬クンカレンダーの最後を飾るのは、交通違反の取り締まりとお金儲けに熱心な婦人警官「フィリピンワニのブワヤちゃん」。

philippine crocodile for calendar 2016 December for blog

フィリピンワニの画像ソース:ウィキペディア

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Crocodylus_mindorensis_by_Gregg_Yan_01.jpg
Photo by Gregg Yan [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons


普段は路上で真面目に交通整理をしているが、小腹が空いてくると「一方通行」の道路標識を素早く撤去し、ワニのように身を潜めて獲物を待ち伏せる。

まんまと罠にかかって反対方向から侵入してきた車を速攻で停め、いつの間にか元に戻した標識を指差して「あれが見えないの?」と睨みを利かし、ビビる運転手の耳元に「見逃してあげてもいいわよぉ?そ・の・か・わ・り❤」と囁いて、おやつ代をせしめるのである。

特にクリスマスシーズンは稼ぎ時で、こぼれんばかりの笑顔で軽やかにスキップを踏みながら違反(させた)車に歩み寄り、「メリークリスマス♪」とさえずりつつ、綺麗なお手々を差し出す。運転手らからは「美人すぎるワニ」と呼ばれ、恐れられている。

2016年犬クンカレンダー12月


以上、フィリピンに棲む(もしくはフィリピンを行き来する)12匹の動物と12人の「フィリピン動物娘」を紹介した。

自然が多いフィリピンでは、この他にも多くのユニークな動物が生息している。が、人口の増加や近代化の波に押され、絶滅の危機に瀕している動物も少なくない。

このカレンダーを通して、少しでもフィリピンの動物たちに興味を持っていただければ幸いである。


再来年のカレンダーのお題は何にしようかな…。

 

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