前にもお伝えしたが、今住んでいるマロロスの借家には塀がない。

 

前に住んでいた借家のように、塀に囲まれた庭に放し飼いにすることができないため、毎日午前と午後に犬たちを一匹ずつケージから出し、近くの空き地でう●こさせたり、そこら辺を歩かせたりしている。6匹もいるので、結構大変だ。

 

本来なら、愛犬たちと触れ合うことができる楽しい時間のはずなのだが、唯一頭を悩ませている問題がある。うちの周りを徘徊する「アスカル」の存在だ。

 

「アスカル」とは、「アーソン・カリエ(Asong kalye)」の略で「野良犬」を指すタガログ語。同時に「フィリピン犬」という意味もある。最近は「アスピン(アーソン・ピノイ)」に名称が変わったようだが、まだあまり浸透していないようだ。

 

フィリピンには野良犬が多い。近代的な商業都市マカティですら、裏通りでは野良犬たちがウロチョロしている。ド田舎のブラカンではなおさらだ。飼い犬まで外で放し飼いにされているのだから始末に負えない。

 

野良犬がそこら辺を徘徊するのはまだ許せる。しかし、ペットを野放しにしている無責任な飼主たちには非常に頭にくる。こっちの気も知らんと、住宅地内を自分の庭のごとく自由に走り回させている。通行人や近所のペットに危害を加えたりしたら、どうするつもりなのか。

 

一応、住宅地の管理スタッフに苦情を言ってはみたが、未だに対処されていない。まあ、こちらも別に彼等に期待はしていないが。今までもそうだったが、彼等は実際に悲惨な事故などが起きてからでないと動かないのである。自分の身は自分で守るしかない。

 

私が危惧しているのは、こうした自由奔放に生きる犬たちと愛犬たちのストリートファイトだ。奴らはいつも突然出没し、平気でこちらに近づいてくる。2~3匹でグループを構成していることもある。

今のところ奴らは一様におとなしく、こちらに攻撃を仕掛けてくるような事態は起きていない。が、なにしろ野放し状態なので油断は禁物だ。また、奴らにその気はなくても、愛犬の方が興奮し、リードを引きちぎりそうな勢いで向かっていこうとする。う●こさせるどころではない。

 

そういうわけで、こちらの散歩中に奴らにウロチョロされると困るのだ。

 

対策としては、奴らとの接触を極力避けるしかない。そのため、散歩前に周辺の状況を確認し、散歩中も常にあたりに気を配り、奴らの気配を感じ次第、ケージに駆け戻るようにしている。

 

愛犬の方に気を取られて奴らの接近を許してしまい、ケージに戻る時間的余裕がない場合は、愛犬と共に空き地に身を伏せ、やり過ごすことにしている。奴らが近寄ってきた時の威嚇用に、石ころを数個拾っておくのも忘れない。場合によってはカミさんや息子に見張り役になってもらう時もある。

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アスカルだけでも頭がいたいのに、最近は野良ヤギまで出没するようになった。他にも空き地はわんさかあるにも関わらず、わざわざうちの前の空き地でアスカルと遊んでいる。

 

まったく、アスカル(とその仲間たち)には困ったものだ。