「スンカ(Sungka)」とは、フィリピンに昔から伝わる2人対戦用のボードゲームじゃ。「スンカアン(Sungkaan)」とも「スンカハン(Sungkahan)」とも呼ばれとる。

 

 

16個の穴を持つ細長い木製のボード(スンカボード)と、98個のゲームピースで構成されとる。

ボードの真ん中に、二段になっとる14個(上段と下段に各7個)の小穴があり、両端に「ウーロ(頭)」と呼ばれる大穴がある。

ゲームピースには通常タカラガイが使われとる。もしなければ、小石、ビー玉、豆や植物の種など、小さくて丸くて掴みやすければ何でも良い。

 

値段は、だいた500~1,000ペソじゃな。

 

それでは、スンカについて簡単に説明しよう。

 

まず遊ぶ前の準備として、ボードに配置されている14個の小穴にゲームピースを7個ずつ入れておく。

プレイヤーは、ボードを挟んでお互いに向き合った形で座る。両端にあるウーロのどちらか一方と、自分の側にある小穴の段が自分の陣地じゃ。

 

ルールに従って小穴に入っとるゲームピースを他の小穴と自分のウーロに1個ずつ入れていき、最終的にゲームピースを対戦相手よりも多く自分のウーロに入れた者が勝ちじゃ。

 

子どもたちが実際に遊んどる動画じゃ。これを観てもらえれば、どんな遊びなのかイメージできるじゃろう。

 

 

次にスンカの遊び方じゃが、ウーロの場所とスタート地点が左右逆だったり、ピースの分配方向が時計回りだったり逆時計回りだったり、先手を決めたり同時にスタートしたりと、地域によってルールが異なる。

混乱を避けるために、ここはとりあえずワシが勝手に「最も一般的で遊びやすい」と思っとるルールに基づいた遊び方を説明する。

 

1) 前提条件として、自分のウーロは向かって右端とし、スタート地点は自分の陣地の左端の小穴とし、ピースの分配方向は逆時計回りとする。

 

2) 先手を決める。決める方法は、ジャンケンでもコイントスでも何でも良い。

 

3) 先手は、スタート地点からピースを全部掴み取り、逆時計回りにピースを1個ずつ順番に穴(対戦相手のウーロ以外のすべての穴。自分のウーロ含む)に入れていく。

 注:スタートする穴が指定されているのは先手のみ。以降は自分のターンになった時、自分の陣地にある任意の小穴からスタートすることができる。

 

4) 最後の1個を入れた穴の条件によって、以下のようにな流れになる。

 条件1) 最後の1個を入れた穴がピース入りの小穴の場合 = 最後の1個と一緒に穴内のピースをすべて掴み取り、引き続き他の穴に分配していく。

 条件2) 最後の1個を入れた穴が空で、かつ相手の陣地の小穴の場合 = ターン終了。

 条件3) 最後の1個を入れた穴が空で、かつ自分の陣地の小穴の場合 =

  1) その穴の真向かいにある相手陣地の穴に入っているピースを全部自分のウーロに入れることができる。

  2) 上記1) のトリガーとなった最後の1個も一緒に自分のウーロに入れることができる。

  3) 上記1)と2)を行った後にターン終了。

 条件4) 最後の1個を入れた穴が自分のウーロの場合 = 引き続き自分のターンとなり、自分の陣地の任意の小穴からゲームを再開することができる。この際、なるべく多くのピースが入っている小穴を選ぶ方が有利。

 

5) 自分のターンになった時、自分の陣地の穴にピースが1個もない場合、パスとなる(相手のターンになる)。

 

6) すべての小穴のピースがなくなったらゲームオーバー。各自自分のウーロ内に溜まったピースを数え、より多くのピースを獲得したプレイヤーが勝ち。

 

スンカのチュートリアル動画(英語)じゃ。

 

「いかに自分のターンを維持しつつ、多くのゲームピースを獲得するか」が勝利への鍵じゃ。小穴の中のピースを数えて先を読んだり、ターンキープのためのピース分配方法を考えたり、なるべく相手の不利になる形でターンを終了したりと、結構頭を使う。

 

が、このゲームの最大の魅力は、誰の手にも渡らずに貯まりまくったゲームピースを獲得した瞬間じゃ。 

 

獲得するピースが多ければ多いほど有利っちゅーのもあるが、相手よりも先に「宝の山」に到達した達成感、大量のピースをザックリと掴み取って自分の物にする優越感、そして掌から伝わるピースたちのズッシリとした重量感がたまらんのじゃ。

 

まあ、実際に遊んでみい。そしたらワシが何を言っとるのか分かるじゃろう。