久しぶりのフィリピン妖怪記事じゃな。オラワクワクすっぞ。

 

実は最近、管理人から「クンクン博士は表情が乏しいので描いてて面白くない」「華がない」「エロくない」「おっぱいがない」とボロクソ言われとってな、あからさまに出番を減らされとるんじゃ。

 

自分でワシを作っといて、まったく勝手なやっちゃ。

 

長い間担当しとったタガログ語講座のレギュラーの座もマッキーに奪われちまうし、今じゃツイッターで他人のツイートをしこしこリツイートしたり、こうやってフィリピンの雑学を紹介するくらいしかやる事がなくなってしもうた。

 

まあ、ワシとケンしかいなかった10年前と比べたら、犬クンも随分とキャラが増えた。初登場から姿も表情もまったく変わらん老犬よりも、元気で表情もおっぱいも豊かな美女キャラを使ってイメチェンを図りたいっちゅー気持ちは分からんでもない。オワコンにならんためには、周りに合わせて常に自分を変えていく努力が必要じゃ。

 

これも時代の流れ… 老犬は死なず… ただ消え去るのみ… グスッ

 

…おっと、あんまり久しぶりなんで、つい愚痴をこぼしてしもうた。そろそろ本題に入るとするかの。

 

…えーっと 何を話そうとしとったんだっけ…

 

… あっそうそう、アニアニじゃったな。

 

アニアニ(Ani-Ani)は、フィリピンでもその存在を知る者はほとんどいないという、超マイナーな妖怪じゃ。

吸血鬼アスワン巨人カプレのハイブリッド種と言われとる。

身長約5メートル。二階建ての家に相当する巨体の持ち主で、ヤギの匂いに似た強い体臭をあたりに漂わせておるらしい。

 

ワシはヤギの体臭を嗅いだことはないのじゃが、要は何年も風呂に入っとらんクッセー妖怪ってことなんじゃろう。

 

普段は大木の枝の上に座って葉巻をくゆらせながらぼーっとしており、木のそばを通りかかった人間を通せんぼして困らせるのが趣味らしい。

 

…とまあ、ここまではそこらへんにおる普通のカプレと大して変わらん。

 

アニアニが普通のカプレと違うのは、アスワンのように変身能力がある点じゃ。馬、牛、豚などに姿を変えることができる。

 

「変身能力」と聞くと「おー!すっげー!」と思うじゃろう。いや、確かに凄いんじゃが。

どんな能力でも、目的に合った使い途っちゅーのがある。

人間の生き血を吸うアスワンにとって、変身能力は獲物に近づくために必要じゃ。しかし、アニアニはどうじゃ?

 

生き血よりもニコチンの摂取が何よりも大事っちゅー、デカイ図体だけが取り柄の重度のニコチン中毒者が変身能力を持ったところで、大した役には立つまい。せいぜいカラバオに変身して道の真ん中に陣取り、通行人の邪魔をするくらいが関の山じゃ。

まさに「無用の長物」「宝の持ち腐れ」「猫に小判」「豚に真珠」。キャラと能力のミスマッチってやつじゃな。さすがは「殆ど知られていない超マイナーな妖怪」だけのことはある。

 

しかし、オキニのババーエ(タガログ語で「女性」っちゅー意味じゃ)をストーキングするカプレといい、オキニのババーエを囲うアグタといい、通せんぼ魔のアニアニといい、フィリピンの巨人には人間にちょっかいを出すヤツが多いのう… よっぽど暇なのか、寂しがり屋なのか…。

 

 

ネタ元:

10 Lesser-Known Mythical Creatures in Philippine Folklore

 

女子相手に金玉丸出しで通せんぼするアニアニ(豚)さんのテーマ。

Balls To The Wall by Accept