「わたし、きれい…?」

 

1979年に日本で大流行し、社会問題にまで発展した「口裂け女」。管理人も小学生の頃、学校でこの話を聞かされた時は相当ビビったらしい。雨がシトシト降る夕暮れ時に一人で歩いとる時など、いつ背後から声掛けられるか気が気でなかったそうじゃ。

 

まさか口裂け女がわざわざフィリピンにまでやって来て、現地人とあまり変わらん顔立ちの小学生を日本語で脅すとは考えられんがの。

 

しかし、こうした都市伝説はフィリピンにもいくつか存在する。

 

代表的なものとしては、

1)ケソン市ニューマニラのバレテ通り(Balete Drive)には、車に乗り込んでくる女の幽霊がいて、タクシーの運ちゃんなどに恐れられている

2)マニラ市フィリピン文化センター(CCP)敷地内のマニラ・フィルム・センターには、建設工事中に起きた事故で亡くなった作業員らの幽霊がさまよっている

 

などじゃな。バレテ通りの幽霊については、次回紹介することにしようかの。

 

他にも、こんなのがある。

 

3)大手ファストフードチェーン「ジョリビー」は、一時期ハンバーガーにミミズを混ぜていた。

ジョリビーが名を挙げ始めた80年代初期の頃じゃったと思う。結局、誰かが流したデマじゃったらしいの。

 

4)路端で売られている激安肉まんには、猫やら犬やらの肉が混じっている。

これはありそうで怖い。管理人はこれ聞いてから路端の肉まんは食わなくなったそうじゃ。

 

5)恵んでくれない通行人の顔に硫酸をぶっかける物乞い「ボーイ・アシド(硫酸野郎)」。

硫酸買う金あるんなら、食べ物でも買ったらどうじゃ?

 

6)オルティガス地区にある大手デパート「ロビンソンズ」の女子更衣室には、半分蛇、半分人間のヘビ男がいる。美人が入ってくると床に仕掛けた落とし穴に落とし、食らうという。

90年代に広まった伝説。フィリピン人女優アリス・ディクソンさんが襲われたが、かろうじて逃がれたという尾ひれもついとる。デパートを経営しとるゴコンウェイ財閥のロビーナさんの双子の兄弟っちゅう話じゃが、当の本人はもちろん「ただのデマ」と否定しとる。人からこの伝説について聞かれるたびに「あーあのヘビ?ハンドバッグにしてうちのデパートで売っちゃいました」とジョークにしとるそうじゃ。

 

7)サマール州サンタリタ町とレイテ州タクロバン市をつなぐ、フィリピン最長の橋「サン・ファニコ・ブリッジ(San Juanico Bridge)」の建設時、同地方ではよく子供が行方不明になったと言われている。その子らは殺され、橋を丈夫にするための「血の生贄」になったという。

昔の「人柱」のようなもんかの。

 

同じような伝説が、タギッグ市とケソン市をつなぐ首都環状高速道路「C-5」にもある。この道路の建設時、道路を丈夫にするために動物の血をセメントに混ぜたっちゅーやつじゃ。こうした「血の生贄」は現地では「パドゴ(Padugo)」と呼ばれとって、建設現場ではよくやる儀式らしい。子供の誘拐話をわざとでっちあげ、工事現場付近で遊ばないように仕向けとるっちゅー話もある。

 

8)バギオ市ローカン・ロード(Loakan Road)のど真ん中に、推定年齢200年、高さ15メートルの松の木があった。邪魔なので何度かこの木を切り倒す試みがなされたが、いずれも病気になったり突然悪天候に見舞われたりして失敗に終わっていた。

2001年、多くの精霊が宿っていると信じられていたその老木は、地方政府職員らの手によってついに切り倒された。が、それから3年後、問題の木を切り倒した職員らのうち、木に最も近い場所で作業していた者が事故に遭って死んだ。人々は「聖なる木を切り倒したバチが当たったのだ」と噂しているという。

 

バギオには何度か訪れたことがあるが、確かに何百年も生きとるような木々が結構生えとって、一種の「神聖さ」というか、独特な雰囲気を辺りに漂わせておる場所がいくつかある。ワシはそんな雰囲気が好きで、バギオには死ぬ前にもう一度行きたいと思っておるのじゃがな。ちなみにローカン・ロードには幽霊がでるっちゅー噂もある。

 

9)蛍光灯を発明したのは、アガピート・フローレスというブラカン州出身のフィリピン人発明家である。蛍光灯(Fluorescent Lamp)の名は、彼の名前(Flores)に由来する。

この伝説は長い間信じられとったが、結局デマだっちゅーことが判明したらしい。

 

その他にも、「トイレの花子さん」みたいな学校の怪談系やら、「エイズばら撒き女」みたいな通り魔系やら、「ボンボン・マルコス偽者説」みたいなすり替え系やら、調べればたくさん出てくるのじゃが、これくらいにしておく。

 

しかし、こうした都市伝説は、そのほとんどがデマのようじゃな。ま、だからこそ「伝説」というのじゃろうが。